The West Highland Way
日本の自然も大好きだけど、海外の自然の中も歩いてみたいな〜。
元気が出ず、引きこもりがちになっていたときに、ふと海外トレイルをひとりで歩く夢を思い出しました。
石橋を叩いて渡る前に壊してしまうくらいに、慎重すぎて行動できない性格だったので、
自分にはめずらしく、アイデアがまとまってから1週間後の飛行機を予約。
体力に自信なし、海外でひとり旅もしたことない… でも、まずはどこか歩きに行ってみよう。
自然に元気を分けてもらいに歩いて来ました。
そして、感じたことをつらつら書いてみました。
各日程の記録は以下の表のリンクからとべます。
2018 6/18~23
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行程
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距離/時間(目安)
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宿泊
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値段
£=¥147
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Milngavie - Drymen
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19km/ 5h
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£20
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Drymen - Rowardennan
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23km/ 7h
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£22.50
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Rowardennan - Crianlarich
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32km/ 10h
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£20
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Crianlarich - Bridge of Orchy
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21km/ 5h
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£30
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Bridge of Orchy - Kings House
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21km/ 5h
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£17
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Kings house - Fort William
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36km/ 10h
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Elevation Profile
The West Highland Way (WHW)とは?
距離:全長151km(約1週間)Milngavie - Fort William
人気の理由:
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アクセスが良い!(Glasgowから電車で約30分)
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スコットランドで最も古く有名な歴史的トレイル
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バリエーションのある景色が見ることができ、飽きない!
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初心者や体力のない人でも気軽に歩ける(初めてソロキャンプしながら歩く人や、もっと長いトレイルを歩くための練習として歩いている人、ひとりできてる女性が多い気がしました。)
1. なぜ West Highland Way?
2. 情報収集
West Highland Way (WHW)のような有名なトレイルは旅行会社などがパッケージで宿+朝食つきプランを提供していたり、baggage transfer service(荷物配送サービス)が利用できたり、トレイルがよく整備されており、途中小さな町などを通るようにできているため、食料・水などに困ることがなくとてもハードルが低いです。また、専門ホームページが存在したり、情報収集もとても簡単。以下わたしが参考にしたHPです。
- The West Highland Way Official Website (各セクションの詳細が載ってます!)
- 荷物配送サービス
どのトレイルを歩くか迷いまくっていた時は、インスタグラムであらゆるトレイルの#をフォローしていました。そうすると、リアルタイムでそのトレイルの写真をアップしている人たちの投稿が見れるので良いです。あとは、Youtubeなどにトレイルの記録などをアップロードしている人が結構いるので、それを参考にして決めました。
3. 準備(装備・地図等)
持っていったもの |
ザック、ハイカットの軽登山靴(gore tex)、雨具(上のみ)、長袖長ズボン、Tシャツ、レギンス、ウール下着、フリース、ダウンジャケット、速乾タオル、手ぬぐい、靴下3ペア、地図、ガイドブック、ペットボトル、コンパス(一応)、帽子、手袋、buff、midge spray*、midge head net*、compeed*
*midge sprayは必須!現地で絶対に購入をおすすめ。キャンプするならnetも絶対に必要。
*compeedは靴擦れ予防・防止のためのワックスや絆創膏。現地の薬局やコンビニで購入できます。効果抜群!
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地図 |
(トレイル専用地図)*地形図をばらで買うよりコスパが良い。
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ガイドブック |
地図よりおすすめはトレイルの歴史や楽しみ方が書かれているガイドブックを購入すること。様々な国の人があらゆるガイドブックを持ち寄って比較した結果、一番のおすすめは↓
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荷物はどうする?
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宿泊orキャンプ | ザックの容量 | 荷物配送サービス | メリット | デメリット |
手ぶらで歩く | 宿泊 |
18L
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使用 | 軽い、快適 | 値段が高い、日程変更がきかない、宿泊の予約を事前にしなければいけない |
最低限の荷物を持って歩く | 宿泊 |
30-45L
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不使用 |
軽い、快適+手ぶらより達成感がちょっぴり上がる
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値段が高い、日程変更がきかない、宿泊の予約を事前にしなければいけない
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テントを担いで歩く | キャンプ | 65-80L | 不使用 | 天候や体調によりプランの変更がきく、歩く距離を調整できる、安い、達成感が大きい | 雨、虫(蚊だけでなくmidgetがくせもの)、荷物が重いので負荷もかかる、夏でも寒い |
全部歩くか?セクションに分けるか?
151kmであれば約1週間で歩き切れるため、全部歩く人が多いです。
しかし、WHWは意外と現地では知名度が低く、ローカルの住人たちはトレイルにとらわれずもっと自由に山々の中を歩いたりするそう。
他の観光客も車で移動しながら景色の良いとろこだけ1~2時間歩く、またはマウンテンバイクでトレイルを走る、などの楽しみ方をしている人も。
他には、WHW challenge raceというウルトラトレイルランニングの大会があるなど、楽しみ方は様々で、YHに泊まる人のうちトレイルを歩きに来ている人は少なかったです。また、もっと自然道を歩きたいという人、標高高いところを歩きたい、登山したいという人は、Not the West Highland Way by Ronald Turnbull (Cicerone) という本を参考にしてください。
宿泊?キャンプ泊?or Bothy?
実際、多くの人々はテント泊でした。その方が、天候などによる日程の調整もきくし、自然にどっぷり浸かることができます。
また、女性のひとりトレイル歩きデビューの人も多かったです。はじめの第一歩にぴったりな気がします。
一人用テントを持っていなかったわたしは、初一人海外だったので宿に泊まりましたが、次回は絶対にテント泊するぞー!って心に決めました。
また、Bothyという避難小屋に泊まるのもありです(トレイル上には少ないですが)。
スコットランドに多いこの避難小屋を、巡り歩いているくらい好きな人もいるらしいので、詳しくはThe Scottish Bothy Bible by Geoff Allanを読んでみてください。
荷物をもって歩くか、荷物配送サービスを使うか?
景色を楽しみたくて、宿の予約がとれているのであれば荷物配送サービスを使った方が楽しめるでしょう。
キャンプする場合はもちろん全て荷物は持ち歩かなければなりませんが、最悪疲れた時は宿に泊まったり、1セクションだけ配送サービス使ったりできるので、最初からサービスを利用しなくても、その日の調子で決めるのもありです。(私も途中膝を痛めてからサービスを少し利用しました。)
その他のプラン:
Fort Williamに到着してから、Ben Nevis (イギリス最高峰、イギリスの富士山)を最終日に登るのもおすすめ!
The WHWの最終地点Fort Williamからさらに北に進みthe Great Glen Wayなどの他のトレイルも歩く。
4. 日程を決める、宿を予約する
宿予約サイト:Hostelworld、Booking.com など
わたしは、ものすごく直前(出発3日前)に予約を試みたため、だいぶ苦労しました。
結局、baggage transfer service のHPにある宿リストにのってる宿に、値段の安い順番から片っ端から電話することで、なんとか予約できました笑
5. 歩く
Day 1
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8:30 Edinburgh→10:30 Milngavie (電車)
11:00 Milngavie --- 16:00 Drymen
単調な道のり。とても平で広々とした平原をひたすら歩きます。足ならしにはちょうど良い距離と行程(若干短くも感じるが、初日なのでそのくらいで良い)
Milngavie: M&Sなどの大手スーパーや登山用品店もあり、比較的大きな町なので最後の装備買い足しもできます。
Drymen: 小さな集落って感じですが、スーパー(ATMあり)やお店、パブやレストランも一通りあります。
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天気 | 曇り/小雨→晴れ |
宿泊 |
Kip in the Kirk B&B
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ショップなど |
SPARというスーパーが朝の6:30-22:00まで営業(kip in the kirkの目の前)
基本なんでも売ってます。先2日分のおやつ、食料等ここで買い足しておくのがベスト。近くに他のB&Bやパブなどもあり、外で夕食を食べるのもあり。
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Day 2
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9:00 Drymen ---11:00 Conic Hill (写真撮影)--- 12:00 Balmaha (2h 休憩&パブランチ)--- Rowardennan
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天気
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曇り/小雨
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宿泊
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Rowardennan Lodge Youth Hostel
Youth Hostelなので朝ごはんは別料金。つけてもつけなくても良い。コンチネンタルブレクファスト(コンフレークとかトースト)が確か£5くらい。夜ご飯も暖かいご飯が欲しかったらカフェテリアで頼める。キッチンが充実してるので食料持参して調理するのも良い。
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ショップなど
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Balmaha: 小さなショップでお菓子や食べ物は購入可能だが、Drymenのスーパーより小さい。ランチはOak Tree Innというパブがおすすめ。
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Day 3
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7:00 Rowardennan --- 11:00 Inversnaid ---15:00 Inverarnan --- 18:00 Crianlarich
ちょっとしたアップダウンがかなりあり、長距離というのもあって足裏が痛くなった。
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天気
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晴れ→時々曇り |
宿泊
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Crianlarich Youth Hostel
YHであるため朝食はオプショナル。夕飯はなし。近くのパブで食べるか、ショップで何か購入して調理するか電子レンジでチン。
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ショップなど
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近くにショップ(7:00-19:00) とパブがある。ショップの店員さんはとてもやさしく、ATMもあり、ちょっとした登山必需品や膝のサポーターまで置いてある。 |
Day 4
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10:00 Crianlarich — 12:00 Tyndrum (2h休憩)—18:00 Bridge of Orchy
道は平たく整備がよくされておりとても楽。Crianlarich, Tyndrum, Bridge of Orchy には鉄道やバスが走っているため体調不良の際は電車に乗って歩かずスキップも可能。Tyndrumはトレイルのちょうど中間地点にある街でかなり大きく賑わっている。スーパーやレストランなどなんでもある。一方、Bridge of Orchyは何もないので注意が必要。
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天気
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晴れ! |
宿泊
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West Highland Way Sleeper
なんと宿泊施設が駅のホームの上にある。これはびっくり。ベッドは二段ベッド、お湯の量には限度があるようで、最後の方に使用したわたしにはお湯は残っていなかった。冷たいシャワーを浴びたくなければ早めについておこう。ベッドは二段ベッドで、雰囲気もCozy。ちょっと値段は高めだが朝食は付いていない。前日の夜に言えば、簡単な朝食は食べられるらしいが、ちょっと歩いたところにパブがあるので、そこで朝食を食べるのがおすすめ。
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ショップなど
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売店はなし。B&Bについているパブがあるのでそこで食事ができる。付近のB&Bに泊まっている人やキャンプ場に泊まっている人もここに集まる。 |
Day 5
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8:30 Bridge of Orchy - 14:00 Kings House (2h お茶)-- (ヒッチハイク) -- 16:30 Glencoe Village (周囲散策)21:00 Hostel着
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天気
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晴れ/曇り |
宿泊
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Glencoe Independent Hostel
このホステルはトレイルから外れてKings houseから約20km西に進んだところのGlencoe Villageの方にあります。Glencoe Mountain Resortからバスなどが出ていますが、ヒッチハイクもしやすいです。Kings House Hotelが現在工事中であるため、シーズン中はこの付近はとても混み合い予約がとれず、Glencoe Villageの方のホステルにやむを得ずしたのですが、Glencoeというエリア全体がとても有名で素敵な場所なので、WHWから外れて寄り道する人も多いのだとか。少しネックなのは、バスが止まるGlencoe VillageからHostelまで3kmほど歩かなければならないこと。食料の買い込みはバス停近くのVillage内にあるショップで済ましてからホステルに向かうのがおすすめ。
一番は、Kings House の近くにある Glencoe Ski Resortで宿泊Podを予約するのが一番楽てお得。素泊まりなので、寝袋がない場合は£5でかりられるそう。または、この日頑張って、ひとつ先の大きめの待ちKinlochlevenまで歩いてしまう。
どうしても止まる場所が見つからない!そんなときは、周辺町の宿まで移動することをおすすめ。実際に、一緒に歩いていた女の子は宿の予約ができず、セクションを歩き終わったらBridge of Orchyまで戻り連泊していた。
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ショップなど
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Glencoe Village に小さなコンビニがあります。ATMも最近入ったそう。町にはカフェやレストラン、パブなど。その他、village hall や chapelまであり意外と広いです。 |
Day 6
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6:20 Glencoe Village —(ヒッチハイク)— 6:40 Kings house - 10:00 Kinlochleven) - 16:00 Fort William
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天気
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晴れ/曇り |
宿泊
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終電(17:30の電車)でエジンバラへ
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ショップなど
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Kinlochlevenにはカフェ・レストラン・パブなどあり朝食やブランチも食べれる。ここからFort Williamまでは何もないので、行動食など調達しておくこと。
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